首相キーア・スターマー率いる与党の候補者は3位に終わった。この結果は複数のコメントで、与党にとって厳しく屈辱的な敗北と表現されている。世論調査ではスターマー首相は長期間にわたり支持率が低迷しており、戦後のイギリス首相の中でも極めて人気が低いとされている。
また、この地方選の結果は緑の党にとって国内規模での大きな突破口とみなされている。勝利は緑の党にとって歴史的なものと評されており、この勝利により緑の党は下院で議席数を5に増やした。
反EUかつ反移民の政治家ナイジェル・ファラージはこの地方選で保守党と労働党に次ぐ確固たる地位を確立するには至っていない。しかし、過去数か月で多くの保守党支持者がファラージの改革党へと移っていることは明らかとなっている。
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転換
評論家たちは劇的な政治的転換と表現している。選挙結果は政府への支持やスターマーのリーダーシップについて疑問を投げかけている。5月にイングランド全土で予定されている地方選を控え、この結果は重要な指標とみなされている。この地方選はスターマーとその党にとって究極の試練とされている。
スターマー首相は、多くのイギリス有権者からガザ地区のパレスチナ住民に対するイスラエルの軍事行動に対し労働党がほとんど抗議しなかったことから批判を受けている。また、Brexit(EU離脱)から10年経っても経済進展がほとんど見られないことに多くの国民が不満を抱いている。
変化
また、保守党(前首相ボリス・ジョンソン所属)の失望した支持者が急進的なBrexit推進派のファラージの改革党に流れているため、イギリスでは左翼と右翼双方に支持層の移動が起きている。
今回の下院の1議席をめぐる補欠選挙は、前議員が任期途中で辞職したため実施された。イギリスの制度では、650の選挙区それぞれで1人の議員が選ばれており、補欠選挙は一般選挙間にこの制度に従って行われる。

