リビアの軍事指導者カリーファ・ハフタルの部隊が、ロシアの軍事支援を受けて首都トリポリにますます接近している。これにより、ハフタルの部隊は国連が認めるリビア政府の地位を脅かしている。
トルコがリビア政府に軍事支援を申し出たことで、シリアにおけるトルコ・ロシアの軍事介入は終結に近づいているようだ。また、リビアはシリア戦線のさまざまな戦闘集団の逃げ場ともなっているようである。
そのため、欧州連合が地中海の国際的な軍事水域での人身売買取り締まりに取り組む動きが、混乱の中で脅かされている。国内の混乱により、多くのアフリカ移民がリビアをヨーロッパへの中継地として利用している。さらに、イスラム国(IS)などのジハード主義組織も混乱に乗じて国に潜伏している。
「ロシアがハフタルの部隊に加わって以来、彼は着実に勢力を拡大している。ここ10日間で戦闘はトリポリ郊外まで広がっている」と国連特使サラメは述べており、さらに前進する可能性を排除できないと語った。リビア外相モハメド・シヤラもロシアが重要な貢献をしていることを確認し、その結果トリポリの制圧もあり得ると述べた。
2011年の革命で独裁者ムアンマル・カダフィが退陣して以来、リビアは混乱に陥っている。トブルクに拠点を置くハフタル将軍率いる自称リビア国民軍は、国際的に承認された政府の首相ファイエズ・アル=サラージ率いるトリポリ政府と権力を争っている。ハフタルは4月にトリポリへの攻勢を開始していた。
リビアの両勢力は国外から支援を受けている。トルコは最近、国際的に承認された政府に軍事支援を行っているとされる。ハフタルの部隊は先週、リビア東海岸沖でトルコの貨物船を停船・捜索したと自ら発表した。
この発表は、トルコ議会がリビア政府との軍事・安全保障協力協定を批准した日に行われた。これによりアンカラはリビアにおける存在感を強めることが可能になる。この協定は国連に認められた「国家統一政府」と結ばれた。
トルコは常にこの政府を支援し、ハフタルの部隊に対して戦闘を支援してきた。トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は12月10日、リビア政府が要請すれば軍を派遣すると約束した。一方、ハフタルの部隊はアンカラの地域的なライバルであるアラブ首長国連邦(UAE)とエジプトから支援を受けている。

