欧州議会の各委員会では木曜と金曜に重要な採決が予定されています。農業委員会では、6月に三者協議担当者が合意した新しい共通農業政策に関する協議合意案について投票が行われます。
技術的には、AGRI委員会がGLB改革に関する3つの規則―戦略的計画、財政管理と監督、共通市場機構―について投票します。これらの文書は欧州議会全体で10月か11月に採決される予定です。新しいGLBは2023年に発効する予定です。
EUの農業団体COPA-COGECAや欧州若手農業者評議会CEJAを含む約30の農業関係者グループは、農産食品セクターに対して「持続不可能」と警告するいくつかの要素があると指摘しています。
また農業委員会は、ENVI委員会(環境管理、保健、食品安全)と合同会議を開き、欧州委員会による“Farm to Fork”戦略への共通の対応について投票します。
欧州委員会が提案したこの食品戦略は、食品システムが公平で健康的かつ環境に優しいものとなることを目指していますが、農業生産方法に大きな影響を与える可能性があります。
EUの共通研究センター(JRC)は最近、食品戦略が生物多様性に与える影響について調査を行いました。温室効果ガスやアンモニア排出の削減などの利点が見込まれる一方で、EU内の生産量減少や価格変動の可能性も指摘されています。
EUの科学者たちは、他の移行支援措置を考慮していないため、この研究は完全な影響評価ではないと強調しています。一方で農業団体は、EUの会計検査院でさえF2F基準が農業にマイナスになる可能性を指摘していると述べています。
動物福祉に関するANIT委員会の欧州議会議員らは、家畜輸送中の動物保護に関する調査の議論と採決を行います。これはEU外への生きた家畜の輸送禁止につながる可能性があります。法案には合計1233件の修正案が提出されています。
委員ステラ・キリアキデスは、農業、保健、環境、動物福祉、気候の各委員担当者間の諸問題の連携について意見交換のために招かれています。
これまでEUの官僚機構や委員、議会委員会は、各分野を主に担当する中で相互に連携せず並行して進めることが多くありました。現在のフォン・デア・ライエン委員会では、複数の副委員長が他委員長の上に調整役として任命され、「政策の統一」を図る試みがなされています。

