EUの首席交渉官ミシェル・バルニエ氏が、英国との将来の自由貿易協定交渉を担うEUチームの責任者に任命されました。バルニエ氏は現在、過去3年間にわたり英国とブレグジット交渉を行ってきた法務・技術専門家チームを率いています。そのチームは今回、欧州と英国間の貿易協定交渉に向けて拡大される予定です。
新しい貿易協定の骨子はすでに存在しており、それは離脱協定の付属書として作成された政治的宣言の形をとっています。そこではEUとイギリス双方が、新たな貿易関係においてどの立場を目指すかを示しています。この宣言は英国のEU離脱後、数年にわたる交渉を経て貿易協定へと展開される見込みです。
交渉は、英国議会と欧州議会が先週ブリュッセルでボリス・ジョンソン首相が締結した最新のブレグジット合意案を承認次第開始されます。しかし現時点ではまだその段階には至っていません。英国議会がそのような協定に詳細な条件を求める可能性は現実的です。
さらに労働党野党は、ブレグジット後も環境政策、社会保障、最低賃金、労働問題に関するEU規則のいくつかを維持したい意向であることが知られています。また、英国の有権者が(2回目の)国民投票や早期の総選挙を通じてこの問題に影響を与える可能性も否定できません。
バルニエ氏は以前、欧州連合と英国が達成した合意こそが、交渉による秩序だったブレグジットを可能にする唯一の取引であると述べています。この合意とそれに伴う法案は英国議会の承認を待っており、大幅な変更はもう不可能だとバルニエ氏は語っています。
しかしそれが物語の終わりではないとバルニエ氏は明言しています。政治的宣言に合意されている通り、EUと英国間の貿易協定について交渉が必要であり、その交渉には1〜3年、あるいはそれ以上の期間がかかる見込みだと説明しました。

