ハッカーグループNoName057(16)は、ロシアによるウクライナへの侵攻開始以来活動しており、それ以降、各種の(政治的)高レベルイベントの際に重要インフラへのDDoS攻撃を実施してきました。このハクティビスト集団はドイツ国内で14回の攻撃を仕掛け、そのうちいくつかは数日にわたり約230の組織を標的としました。標的には武器工場、エネルギー供給業者、官公庁などが含まれています。
昨年の欧州選挙期間中も、欧州全域でインターネットを停止させようとする試みがありました。スウェーデンでは当局や銀行のウェブサイトが標的となり、スイスでは2024年6月に開催されたウクライナ平和首脳会談でのゼレンスキー大統領の公式演説中に攻撃が行われました。最近では、オランダのデン・ハーグで6月末に行われたNATO首脳会議がインターネット攻撃の標的となりました。
攻撃実行のために、同グループはメッセージングサービスを通じて支持者をリクルートしました。推定では、約4000人のユーザーのPCがDDoS攻撃に利用されたといいます。また、世界各地に設置した数百台のサーバーで構成された独自のボットネットも構築していました。
7月15日に行われた共同作戦当日、EU司法機関Eurojustは作戦中に必要となったあらゆる差し迫った司法上の要請を調整しました。関係当局はハッカーが使用した100台以上のサーバーの機能を停止することに成功しました。EuropolおよびInterpolの要請に基づき、ドイツ、スペイン、イタリア、チェコ、ポーランド、フランスの計24か所で家宅捜索が行われました。
8名の容疑者に対して国際逮捕状が発行されています。ドイツは、ロシア連邦に居住する主要な容疑者6名に対し捜査令状を発出しました。このうち2名がNoName057(16)の活動の主な扇動者であるとされています。

