中国は火曜日に176万トンの米国産トウモロコシを購入し、米国産トウモロコシとしては史上最大の購入となった。また、1991年のロシア向けの大規模販売以来、過去30年間で単一顧客への最大の米国トウモロコシ販売でもある。
これは中国の輸入業者による4日間で2度目の大型トウモロコシ購入でもあった。今回の購入額はシカゴの穀物市場の先物価格を基に2億3200万ドルに相当する。また、輸出業者は中国向けに42百万ドル相当の12万9000トンの大豆販売も報告した。
両取引とも、9月1日に始まる販売シーズン内の納品が必要とされる。以前は中国の購入者が米国の農産品最大の輸出相手であったが、中国のバイヤーは通常、米国産の価格が収穫期に最も低くなるため、夏の終わりや秋に購入することが多い。
金曜日には輸出業者が136万5000トン、1億8000万ドル相当のトウモロコシと、32万トン、6300万ドル相当の米国小麦の中国向け販売を報告していた。これらの中国の購入は、トランプ大統領が米中貿易協定の「フェーズ2」を忘れたほうがよいと表明したことと同時期に起きた。今年初めにトランプは中国の購入を含む協定を締結していた。
米中関係を安定させた「フェーズ1」協定では、今年中国は米国の食品、農産物、海産物を366億ドル分購入すると明言していた。ペーターソン国際経済研究所によれば、中国のデータを元にすると、今年の最初の5ヶ月間で同製品の輸入はわずか75億ドル(約5%未満)にとどまっている。批評家はトランプが北京に乗せられ、中国の約束が実現していないと非難している。
トランプは火曜日に中国との「フェーズ2」貿易交渉の扉を閉ざし、コロナウイルスのパンデミックを理由に中国とこれ以上の交渉を望まないと語った。CBSニュースのインタビューでフェーズ2交渉は終わったかとの問いに、「今は中国と話す気がない」と答えた。コロナのために中国との取引を止めるとの発言は、トランプがテレビインタビューで初めてマスクを着用した場面でもあった。
数ヶ月にわたりトランプは中国がコロナウイルスを米国に持ち込んだと非難し、中国が疾病を抑えられなかったとして「責任を取るべきだ」と主張してきた。パンデミックは米国経済に大きな打撃を与え、トランプの11月の再選の希望を危うくしている。中国はフェーズ1で米国からの輸入を20億ドル増加させると約束していたが、トランプはパンデミックにより協定に対する自身の見方が変わったと述べている。

