欧州議会は、インドがEUとの新たな貿易協定において、欧州の価値観や基準を守るだけでなく、グリーンディール、農場から食卓までの食品戦略、パリ協定も考慮するべきだと考えています。EPの報告によれば、インドとの貿易は10年間で70%増加しました。
EUとインドによる新たな貿易協定をめぐる交渉は、進展がなかったため10年前に中断されていましたが、先月再開されました。最近、欧州委員会は2年以内にインドとの貿易協定を締結すべきだと表明しています。
これまでにブリュッセルは、新たな貿易協定には『ミラー条項』を盛り込み、輸出入において生産基準や労働条件だけでなく製品の環境基準でも『公平な競争の場』を設けることを決定しました。EUはまた、気候基準も導入します。
このため、欧州議会は現在、こうした協定の前提条件を設定する決議を採択しました。法の支配、民主主義、人権、女性の権利、労働権の尊重も意図しています。現在、インドにはEU企業に対する様々な貿易障壁も存在し、欧州議会はこれらの解消も求めています。
たとえば、自動車、自動車部品、農産物の生産者はインド市場で容易に事業展開できていません。議会はインド側に、飲料、鉄鋼、玩具、食品、医療用品の証明書などの障害を解決するよう呼びかけています。さらにインドには輸入を妨げる行為をやめるよう求めています。
欧州議会は13億を超えるインドの巨大市場をよりよく開放したいと考えています。「インドは最も魅力的な花嫁であり、その若さと豊かさが増している」と、ほぼ満場一致で承認された報告書を担当したベルギーの欧州議会議員ギールト・ブルジュワ(N-VA)は述べています。
欧州連合は、インドにとって米国と中国に次ぐ第3の主要貿易相手国です。一方、インドは欧州にとって第10位です。EUで貿易と経済を担当するヴァルディス・ドンブロフスキス委員は、「今後10年間における最も重要な関係の一つ」と語っています。
欧州議会議員はインド政府に対し、EU加盟候補国ウクライナに対するロシアの侵攻を非難するよう改めて求めています。また、ウクライナ戦争によって生じた食料問題を解決するための協力も呼びかけています。

