このようにEU全体で汚職に対する共通の刑罰規定が定められるのは初めてのことだ。合意では、加盟国すべてが汚職の様々な形態について同じ定義を使うことが定められている。これには贈賄、横領、司法手続の妨害も含まれる。また最低刑も設けられ、裁判官はより重い刑罰を科すことも可能となる。
欧州議会と欧州各国が法の支配を強化する具体的な一歩を踏み出したのは数年ぶりのことだ。合意成立は当初不確実視されていた。とりわけイタリア政府は新しい欧州法に強い反対を示し、しばらくの間他国の支持も得ていた。
当初、欧州議会は合意内容のさらなる強化を望んでいたものの、加盟国はそれに応じなかった。それでもオランダの欧州議会議員ガルシア・ヘルミダ=ファン・デル・ワレ(D66/Renew)は、汚職対策強化の合意に満足している。彼女はこの案件で数ヶ月間、主な交渉役を務めていた。
「犯罪対策をさらに進められなかったことは、各国政府が自国民に説明すべきことですが、状況は半ばで満たされたグラスのようなものです。数週間前までは、グラスすら見えなかったのです。」
この合意により、EU加盟国すべてで汚職事件が類似の方法で処理されることとなる。これは国ごとの大きな違いがこれまで取り締まりを困難にしていたため必要な措置だ。この統一により起訴が容易になる。
協力体制はまた、捜査の迅速化かつ完全性の向上も図る。情報共有を高めることで、国をまたぐ汚職事件が停滞または遅延するのを防ぐことができる。
この合意は暫定的なものであり、正式な承認を要する。すなわち、欧州議会およびEU加盟国の最終承認を経て初めて効力が発生する。

