欧州委員会は、SheinがEU加盟国の顧客に違法かつ危険な商品を送ることを防止するために十分な措置を講じているかを調査している。きっかけは、フランスで発見された、子供用玩具の安全基準や環境に有害な原材料などEU基準を満たさない複数の商品だった。
欧州委員会は、デジタルサービス法に基づきSheinに対し詳細な情報提供を求めている。主に、プラットフォームが危険かつ禁止されている製品の発送に対して効果的に対応しているかが問われている。この要求は、Sheinが欧州の義務を遵守しているかどうかを明らかにすることを目的としている。
実際には、この措置によりブリュッセルはAliExpressやTemuなど他の中国のネット通販サイトにも対応する方針だ。以前には米国のAmazonに対しても同様の調査が開始されており、米当局は強く反発しているが、EUは輸入製品に関する欧州の基準は郵便による商品にも適用されるべきだと考えている。
この過程で最も重要な法的手段となっているのがデジタルサービス法であり、インターネットプラットフォームやネット通販サイトは有害な製品をブロックし、ユーザー保護のための措置をとり、EU当局の要請に迅速に対応する義務を負う。最近の発見がこれらの監視強化につながった。
複数のEU加盟国では、違反が深刻かつ継続的な場合にプラットフォームの一時停止を議論している。この議論は、最近のフランスでの問題がEU全域の消費者安全への影響に注目を集めたことで一層激化した。
一方で、中国からの安価な小包の流入という別の問題もある。Shein、Temu、AliExpressなどのプラットフォームやネット通販サイトは、毎日数百万の郵便小包を中国の工場から欧州の消費者に直接発送している。このことが不当な価格競争への懸念を引き起こしている。
複数の欧州政治勢力は、中国からの発送者がVAT(付加価値税)を支払わないことで欧州の供給業者に不公平な競争が生じていると指摘している。欧州企業は輸出時に関税やVATを負担しなければならず、価格差は大きい。これは公平な競争環境の確保における課題とされている。
そのためEUは、低価格の小包に対する新たな輸入課税の導入に取り組んでいる。約150ユーロ未満の商品の輸入に長年設けられていた免税措置をできるだけ早期に廃止する方向だ。小包一つあたり2ユーロの輸入税が検討されている。これにより価格差を縮小し、課税されていない発送物の流入を抑制する狙いがある。

