フォンデアライエン氏は演説の中で、昨年の委員会の成果と課題を総括し、優先事項を提示します。その後、会派代表、欧州議会議員、理事会議長団との討論が行われます。
外部国境
移民問題と外部国境の監視が重要なテーマになる見込みです。委員会は国境機関フロンテックスの権限拡大を準備しています。この拡大には、送還作業での役割増大、EU域国外の国々との連携、越境犯罪やハイブリッド脅威の対策などが含まれます。
また、恒常的なフロンテックス隊員数を3万人に増員し、現在の3倍にする案も検討されています。スペインの飛地セウタでの最近の移民危機により、欧州の国境警備をめぐる議論が再燃しました。数万人の移民が到着し、その後、欧州の外部国境管理やフロンテックスの役割について再び議論がなされました。
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TikTok
フォンデアライエン氏が触れると見られるもう一つの話題は、子どもたちをソーシャルメディアから守ることです。子どもたちがプラットフォームにアクセスできる年齢に関する欧州規則の策定が進められており、13歳未満の利用制限や15歳以上で保護者の同意を必要とする案が検討されています。
競争力も重要なテーマとして挙げられています。高いエネルギー価格、複雑な規制、外国からの競争がその背景にあります。中国や米国との経済関係にも言及される見通しで、欧州産業を強化し、経済的依存を減らす計画が示される可能性があります。
貿易協定
さらに、欧州の貿易関係の多角化についても議論されると予想されます。志を同じくする国々との関係強化が挙げられており、このテーマは中国との経済競争や米国との緊張関係と関連して位置づけられるでしょう。
最後に、内部市場の強化も重要なテーマとなる可能性があります。討論では競争力、雇用の創出、より強固で統合された欧州内部市場が焦点となります。委員会は「一つの欧州、一つの市場」というロードマップの策定に取り組んでいます。
防衛
防衛、安全保障、ウクライナ問題も演説で取り上げられるテーマです。欧州の軍事力と防衛産業の強化、ウクライナ支援が主な内容です。EUのウクライナおよび西バルカン諸国へのさらなる拡大の可能性にも触れられるでしょう。
フォンデアライエン氏は、2028~2034年の多年度予算交渉への展望も示す見込みです。将来の優先支出や新たな収入源に関わる内容で、予算の規模や配分は交渉によって決定されます。

