米国と欧州連合(EU)との貿易関係は不公平だ。米国のドナルド・トランプ大統領は火曜日、ロンドンでのNATO首脳会議中にそう述べた。トランプ氏が米国とEUの関係について不満を述べるのはこれが初めてではなく、欧州製品の輸入に関税を課すと何度も警告してきた。
米国は、主に米国の大手ハイテク企業に影響を与えるフランスのデジタル課税(デジタックス)に対抗して、フランス製品24億ドル相当に輸入関税を課す見込みだ。トランプ氏は、米国とフランスは多くの貿易を行っており、これは「小さな問題」に過ぎないと述べた。
フランス議会は7月にデジタックスを承認し、国際的なハイテク企業に対して今後3%の税金を課すことになった。このフランスの措置は今年1月1日付けで遡及適用され、年間売上高7億5千万ユーロ以上の企業にのみ適用される。大統領によれば、このフランスの課税は主にAmazonやGoogleなどの米国のハイテク企業を対象としている。トランプ氏はこのデジタル課税を「愚かだ」と表現した。
フランス製のチーズ、ワイン、化粧品、ハンドバッグは最大で100%の関税引き上げを受ける可能性がある。現在はまだ意見募集の手続きが進行中で、計画への意見は1月6日まで受け付けられ、翌日には公開公聴会が行われる。承認されれば、米国大統領は希望する時に輸入関税を導入することができる。
米国の通商代表は、「この新関税は、米国企業を差別したり不必要な負担を強いるデジタル課税措置に対して、米国が行動を起こす明確なシグナルとなる」と述べた。米国はすでにオーストリア、イタリア、トルコでも同様の法律に関する調査を行っている。英国もデジタル課税に向けて動きを見せている。
フランスのデジタル課税に対するこれらの米国の制裁に加え、ヨーロッパ製の多数の製品に対しても、欧州の航空機メーカー・エアバス開発および建造に対する欧州の補助金を理由に、米国は近く追加の輸入関税を課す予定だ。

