英国は北アイルランドでの冷蔵肉製品の輸入に関する検疫の「ソーセージ戦争」で、欧州連合(EU)に対しさらに3か月の猶予を求めました。
今月末にこれまで与えられていた猶予期間が終了し、検疫なしでの肉の輸出ができなくなります。英国は9月30日までに解決策を見出したいと考えています。
英国はブレグジット以降、食の安全基準や乳製品肉製品のEU基準に従わなくなりました。このため、英国の冷蔵肉は北アイルランドで販売できなくなっています。これはブレグジット合意により北アイルランドが税関のないEUの関税同盟の一部として残ることが決まっているためです。
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この合意により、英愛間の税関境界はアイルランド海上に設置され、アイルランドと北アイルランドの国境に関税所や検問所、ゲートが再設置されるのを防ぐ措置が講じられました。英国人と北アイルランドの人々は、血なまぐさい北アイルランド紛争後、「アイルランドの領土にハードボーダーが二度と設けられない」ことを取り決めていました。
英国側はあくまで「英国領内の輸送」であるソーセージの移動だと主張していますが、EUはこれはEUの検査を経ていない英国肉の輸入に関連するもので、税関境界を超えるものだとしています。先週、英国のドミニク・ラーブ外相が「EUが北アイルランドを英国の一部でないかのように扱っている」と述べ、対立が再燃しました。
EUは猶予の要請を検討しているものの、真の解決策は英国が昨年ボリス・ジョンソン首相が合意した条件を全面的に受け入れることだと繰り返しています。欧州委員会の報道官は「プロトコルに代わるものはない」と述べました。
先週、ブレグジット担当大臣のフロスト氏は「解決しなければ全ての選択肢が再検討される」という警告を発しました。この中に双方が発動できる一種の緊急停止措置である第16条が含まれるかはまだ不明です。

