12月10日から12日にかけて行われるEU農業評議会の議題を見ると、スペインは進捗報告のみを発表し、もはや共同声明の策定を求めていないことがわかる。 以前はスペインの農業大臣ルイス・プラナス氏もこの物議を醸す案件の取り扱いについて態度を明確にしていなかった。
EU評議会の議長であるスペインは、EU加盟国間で依然存在する意見の相違を理由にSURに関する共同声明を採択しない決定を正当化している。大きな障害となっているのは国別の義務的削減量だ。
過去数年で農薬のキロ単位の中間使用量を大幅に削減してきたオランダのような加盟国は、既に低い使用量からさらに半減を強いられることに反対している。一方、これまであまり削減に取り組んでこなかった国々にとっては半減は大幅な前進を意味し、先進国のレベルに大きく近づくことを求められる。これらの国々は、自国のキロ単位削減が他の先進国よりもはるかに大きく影響が深刻だと主張している。
EU議長国のスペインは、キロ単位の基準が2009年に導入されて以来の議論を繰り返したくないと述べている。
大多数の国はEUレベルで削減目標を求めているが、国別の義務とすることには反対だ。辞任表明中の農林水産大臣ピート・アデマ氏によれば、国別義務がない場合は農薬使用削減が進まない懸念があるという。同氏はSUR案件の停滞の可能性を失望と表現している。
これにより、先月欧州議会で否決された後に、農業・園芸における農薬使用半減に関する交渉は2024年前半のベルギー議長国に持ち越された。欧州選挙のキャンペーンが本格化する期間であるため、この半年間に大きな進展は期待されていない。
その後の半年、ハンガリーのEU議長国期間でも、重要案件の進展は見込まれていない。というのも新欧州委員会の任命準備がすでに進められているためである。現状の案件を『生かす』ためには、新たなまたは修正された欧州委員会の提案が必要になる。
こうして、SUR農薬禁止は2020年秋に発表されたグリーンディールおよび「農場から食卓へ」計画の多くの項目のうちまたひとつが長期的な先送りとなってしまった。同じことが今週、ステラ・キリアキデス欧州委員による4つの動物福祉計画のうち3つ、そしてヴァージニウス・シンケヴィチウス欧州委員による縮小された自然保護計画にも起きている。

